初めて看板をつくるとき、「問い合わせてから完成・設置まで、どんな手順で・どのくらいかかるのか」が見えにくいものです。看板は、現地の状況に合わせて設計・製作・施工する受注生産が基本のため、既製品を買うのとは進め方が異なります。この記事では、看板の発注から設置までの一般的な流れと、各ステップでかかる期間の考え方、スムーズに進めるための準備を発注者目線で整理します。
看板製作の一般的な流れ
看板屋によって呼び方や区切りは異なりますが、大まかには次のような順序で進みます。
- 問い合わせ・相談:つくりたい看板のイメージ、設置場所、予算感、希望時期を伝えます。
- 現地調査(下見):設置場所の寸法・取り付け方法・電源の有無・周辺環境などを確認します。
- 見積もり・提案:調査をもとに、仕様・デザインの方向性・金額・納期が提示されます(見積もりの見方)。
- デザイン制作・確認:レイアウトや色、文字などのデザイン案を作成し、修正・確認を重ねます。
- 製作(加工):確定した仕様で、看板本体を製作します。
- 施工・設置:現地に取り付けます。電気を使う看板は電気工事を伴うことがあります。
- 完成確認・引き渡し:仕上がりを確認して完了です。
屋外に設置する看板では、これらと並行して屋外広告物の許可申請が必要になる場合があります。許可の要否は地域により異なるため、早めの確認が安心です。
工程別の期間の目安
看板の仕様で変わりますが、各工程の一般的な日数の目安は次のとおりです。
- デザイン:文字入れ程度なら1〜4営業日、ロゴを新規で作るなら5〜14営業日程度。
- 製作:おおむね10日〜2週間程度(大型・特注はさらに)。
- 設置:半日〜2日程度。
- 許可申請:必要な場合は審査期間を別途見込む(自治体による)。
合計すると、シンプルな看板でも相談から設置まで1ヶ月程度、ロゴ新規・大型・許可が必要なら2ヶ月程度を見ておくと安全です。オープンに合わせる場合は開業時の看板準備もあわせてご覧ください。
期間が変わりやすいポイント
製作期間は、看板の種類・サイズ・デザインの複雑さ・施工条件によって大きく変わります。シンプルなものは比較的短期間で仕上がる一方、次のような要素があると期間は延びやすくなります。
- デザインの確認回数:修正のやり取りが多いほど、その分の時間がかかります。
- 看板の種類・構造:自立看板や大型・特注の構造物、LED・電飾看板などは工程が増えます。
- 許可申請の有無:申請・審査が必要な場合、その期間も見込む必要があります。
- 施工条件:高所作業や足場の設置、道路使用の手配などが絡むと調整に時間がかかります。
- 繁忙期・天候:時期や屋外作業の天候によって、設置日が左右されることがあります。
正確な期間は仕様によって変わるため、見積もり時に「いつまでに設置したいか」を伝え、逆算したスケジュールを出してもらうのが確実です。
スムーズに進めるための準備
発注前に次の情報を整理しておくと、相談から見積もりまでが早く進みます。
- 設置場所(住所・建物の階数・壁面/突き出し/自立など)と、おおよその寸法
- 希望する看板の種類とイメージ(看板の種類ガイド/参考になる写真があれば尚良い)
- 掲載したい内容(店名・ロゴ・連絡先・営業時間など)とデザインデータの有無
- 看板の目的(視認性重視・夜間の集客・社名表示など)
- 希望納期(オープン日・イベント日など)と予算の目安
とくにオープンに合わせたい場合は、余裕をもったスケジュールで相談を始めるのがおすすめです。開業時の看板の準備もあわせて参考にしてください。
納期に間に合わせるコツ
- 早めに相談する:希望日から逆算し、現地調査・デザイン・製作・設置の時間を確保する。
- 決め事を早く固める:掲載内容やデザインの方向性を先に整理しておくと、確認の往復が減ります。
- 許可の要否を最初に確認:申請が必要なら、その期間も含めて計画する。
- 窓口を一本化する:製作から施工・電気工事まで一貫対応できる会社だと、調整がスムーズです。
地域の看板屋に相談してみる
看板は現地調査を前提とするため、設置場所に対応できる地域の会社に相談するのが基本です。都道府県から看板屋をさがすで、対応エリアの看板屋を探して、希望時期を伝えながらスケジュールを相談してみましょう。どんな看板が合うか迷う場合は、看板さがし診断から始めるのもおすすめです。
関連ガイド:看板の種類ガイド/看板づくりガイド(総合)
※ 本記事は一般的な情報の解説です。製作期間・工程・許可の要否は、看板の仕様や地域、各社の体制により異なります。実際のご依頼前に各社・各自治体の最新情報をご確認ください。
